栄養管理

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腸のための栄養 ” GFO ”

経腸栄養を始めたいけど始められない、そんなときに使いたくなるGFO。意外に知らないGFOについてお話します。
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正確な血糖測定

①正常血糖値は、70〜100mg/dL ②血糖コントロールの異常は、インスリンの異常だけでなくグルカゴンの異常も関係している ③ヘマトクリットや酸素分圧など血糖値の測定に影響する因子や動脈血・静脈血といった採血された検体にも注意が必要 ④血糖値20mg/dL以下が、6時間以上持続すると不可逆的脳障害が起こる
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ブドウ糖の投与速度 上限・下限

●グルコース投与速度 GIR: glucose infusion rateで表現する ●ブドウ糖(グルコース)の投与速度の上限は、GIR 5 mg/kg/分 ●ブドウ糖(グルコース)の投与速度の下限は、GIR 1.4〜2.0 mg/kg/分
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成分栄養剤 エレンタール/エレンタールP

●成分栄養剤は吸収がしやすいものの浸透圧は高いため注意が必要 ●エレンタール/エレンタールPは、脂肪の含有が少なく、食物繊維が含まれていない ●成分栄養剤の調製後は、できるだけ12時間以内に投与するようにする
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経腸栄養製剤と窒素源(タンパク質源)

●人工濃厚流動食は、窒素源により半消化態栄養剤/消化態栄養剤/成分栄養剤に分類される ●栄養製剤には、医薬品と食品があり薬事法と食品衛生法により規定されている ●ICU入室48時間以内に栄養を開始すると早期栄養介入管理加算が算定できる
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栄養製剤の浸透圧と下痢

●重症患者では下痢の原因のひとつに経腸栄養がある ●栄養製剤の浸透圧は下痢に寄与するが、投与速度の影響が大きい ●浸透圧が比較的高い(浸透圧>400mOsm/L)栄養製剤を使用するときは注意
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輸液製剤と浸透圧比

●有効血漿浸透圧(mOsm/L) = 2 ✕ Na + 血糖値/18 ●末梢血管から投与できる浸透圧の上限は、浸透圧比で“3” ●静脈内投与、消化管内投与のいずれにおいても基準となるのは、血漿浸透圧
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UnderfeedingとOverfeedingの間

● 投与カロリー/安静時エネルギー消費量(%AdCal/REE)の割合と死亡率には相関がある ● %AdCal/REEが70%のとき、60日死亡率が最低となった ● 摂取タンパク質が、1.0g/kg/日を超えると60日死亡率が低下する